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空気を愛読したい

Twitter→@classic_gok

男女逆転大奥

漫画 大奥 百合妄想

ドラマ化もされて知っている人も多いと思いますが、よしながふみさんの「大奥」について。

私はこの作品の大ファンで全巻揃えています。

その中で、4〜6巻の徳川綱吉柳沢吉保の関係にすごく萌えました。

男女逆転しているのでどちらも女なんです。

 

吉保は(自ら望んだわけではないでしょうが)綱吉の父親である桂昌院と肉体関係を持っています。

2人とも綱吉を自分のものにはできないから傷を舐め合っているのか(これは妄想入ってます)、それとも単に桂昌院が都合良く吉保を利用しているのか(その逆も然り)

それを知った綱吉は怒りが湧いて、吉保に二度と裏切るなという証を残そうと、吉保の太ももに刀を刺すんです。

親友に裏切られた、自分の所有物を他人に奪われた(違うかもですが)、そういう気持ちで綱吉は吉保を傷つけずにはいられなかったのだろうと思います。


綱吉は「誰にも自分は愛されていない」と思ってずっと生きていたんです。

唯一の肉親である桂昌院がいわゆる毒親だったり、心を開いていた吉保が上記のような行動をしていたり。

将軍になり、唯一の世継ぎが死んでしまってからは多くの男たちと体を重ねなければならず、しかも心から愛し合えるような人はいなくて。

誰も本当の自分を愛してくれる人はいないと思っていました。

子孫を残すことに専念させられ政をさせてもらえないことも辛かったでしょうね。

綱吉は頭が良いので、何も考えないような女にはなれなかったんだと思います。

世継ぎの子が元気でまだ若かった頃はかなりの男好きで部下の夫と息子と関係を持ったこともあるんですが(それで一つの家を崩壊させたのでこの件に関しては酷いです)、年を取ってからはせめて男たちを好きなように扱ってないと心が持たなかったんだろうなあと思うと見てるのが苦しかったです。

ここら辺は漫画を読むと分かると思います。

 

最終的に吉保は、麻疹にかかり危篤状態だった綱吉の息を止めます(吉保が手をかける前に、綱吉の御台所が綱吉を殺そうとしていてそれを吉保が止めたという状況)

「誰にも渡したくない」という思いからです。

これがすごく萌えるんですよ…ほんといろんな人に読んでほしい…

自分の手で愛する人を殺して自分だけのものにしたい。

はっきり言うとヤンデレです、しかもかなり純度が高い。

吉保が綱吉に抱いていた想いは忠誠心だけではないと思います。

そこには恋愛感情もあったのでしょう。

だから最後の最後で、なんとしてでも綱吉を自分だけのものにしたかった。

綱吉がいろんな男と関係を持つのは許せたけど(吉保はその男たちが所詮綱吉の体しか奪えないと思っていたから)、右衛門佐(綱吉の運命の男。綱吉の代の逆転大奥の総取締を務めています。少女革命ウテナの土屋瑠果のように、綱吉の心を革命して自らは死に至ります。野心に溢れ人間臭くて割と好きなキャラです)が綱吉の心まで奪っていったからもう吉保は感情を抑えられなくなったんだと思います。

極上の百合です…

よしなが先生曰くこの2人は「女やおい」とのこと。

先生の百合を見てみたいんですが百合はあまり興味なさそうです、対談集を読む限りは。


個人的に、ある女性のそばにいたいがためにその女性の周囲に居る男性(夫、兄弟、父親)と関係を持つような女性が大好きです。

好きな人と付き合うことはできないからせめて近くにいたい、好きになってくれないならせめて嫌いになってほしい(=自分に対して強い感情を持ってほしい)などという思いでそういうことをする女性が愛おしいんです。

 

よしなが先生の「大奥」はほんっとうに面白いのでおすすめです。

基本的には史実に基づいています。

性別が逆転している世界なのでジェンダーの要素もあります。

隔月誌に連載していて単行本が出るのがゆっくりだったり、その単行本の値段が良いお値段だったりしますが読み応え十分です。

ご一読あれ。